玉川奈々福 浪曲独演会を見に行きました

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案内の手書き看板

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本堂に置かれた浪曲テーブル

令和元年5月25日土曜日

京都に浪曲師 玉川奈々福さんが来られてたのでみてきました

おもしろかったです!

玉川奈々福さんとは

女流の浪曲師。

わたくしはこちらの「シブラク」(渋谷らくご)のPodcastで知りました。

eurolive.jp

初心者へ向けてさまざまな落語家さんをサンキュータツオさんがレコメンドしていただけるPodcast番組。落語だけでなく講談や浪曲も。関西にすみながら演芸にかんしてほとんど知らなかったが勉強になってます。

紹介されたどの演者もすばらしくすっかりはまってしまいました。あまりのわかりやすさに聞くまえは難しそうだった印象の浪曲もぜんぜん難しくなく、ぎゃくに好きになってしまいました。自分でもびっくり。

渋谷らくご」はすばらしいのですが、東京にあるため京都在住で親の介護をしていたわたくしはどうしても実際にはみられない。関西に来られたとしても「天満天神 繁盛亭」。ここはなかなかチケットもとれないし、大阪なので時間もあわないという悶々とするしかない日々。しかし、Twitterをみているとこんなツイートが

 なんと!?

前日にタイムラインから流れてきたではありませんか!奈々福さんだけでなく曲師の沢村豊子さん!!演目もシブラクで聴いた「豊子と奈々福の浪花節更紗」!!

沢村豊子さんとは大ベテランで数々の有名浪曲師さんへ三味線を弾いてこられた名曲師。ご年齢もありまさか関西まで来られることがあるなんておもったこともなかった。以前、大阪の道楽亭で観覧したことがある「玉川大福」さんのときは「沢村さくら」さんという曲師さんでした。豊子さんはそのお師匠にあたるおかた。

しかも、講演時間はわたしの生活にぴったり。平成30年11月に倒れてしまい現在療養中で仕事も少なくしておりちょうど行ける。さっそくメールで問い合わせ当日券を確認。積年の思いをこめて観覧してきました。

当日

午前中に仕事があり、しかも長岡天満宮で古本市があったためそちらをまわってから京都市の三条木屋町へ。とにかく暑い…真夏日だったそうです。

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瑞泉寺

こんなところにお寺なんてあったかなぁ、と記憶になかったですが 「長浜ラーメン みよし」さんのとなりに発見。申し訳ないですが知りませんでした。

門をくぐると、どうやら本堂は工事中のようす

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足場の組んである本堂入口

下足場で当日券があるのを確認

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当日券あります

ちなみにこのチラシは独演会のなかでもふれておられましたが、すばらしい完成度。ここのお寺の住職様が作られたそうです。おふたりの関係が完璧に表現されていて大満足とおっしゃってました。ほんとうにすばらしいです。記念にパソコンでスキャンしたのでおすそわけ。

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玉川奈々福独演会in瑞泉寺のチラシ

いかがでしょうか。このチラシ。額に入れて飾ります!とおっしゃられてましたが本当によくできていると思います。コピーもすばらしい。

本堂入口のまえで靴をぬぎ、入ってすぐの畳の座敷にテーブルを置いたところで会計を完了。なんか法事に来たようなおごそかさ。

本堂に入るとご本尊様が金ぴかでド派手。そのまえに浪曲テーブルが(上参照)。これだけで満足するほどの非日常感の演出。よくこういう講演を上演されているらしいのでまた来てみたい。客席は50席くらい。長椅子だったのでつめればもう少し入れるくらいの満員。

ついに奈々福さんと沢村豊子さんの登場!

講演開始

演目は

仙台の鬼夫婦」

「豊子と奈々福の浪花節更紗」

わらったわらった。めちゃくちゃ面白い。

ごあいさつからこのお寺のはなし、浪曲とお寺、そしてはじめて浪曲をみる人のために声のかけ方などレクチャーしていただく。拍手と生まれて初めて「にっぽんいち!!」「たっぷり!!」と声をかけてみました。たのしかった

どうやら東京ではお客さんの年齢層は若返りをはたしているらしく、大阪や京都では年齢層が高いらしい。たしかに客席は下は40代だが少数で、ほとんどは後期高齢者さま。そのため関西ではかならず古典を演じてから新作をかけるとのこと。もっと関西でも新作がみられるような環境になってほしい

大興奮した講演直後のわたくしのツイート

 「豊子と奈々福の浪花節更紗」の味噌汁のところはわかっていても笑ってしまう。

講演後

なんとお見送りをするので入口でお待ちしてます、とのこと。出入口から近い席に座ったため早めに準備。本堂から出るとすぐに沢村豊子さんが。お声をかけてお写真を撮らせていただきました

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講演後の沢村豊子さん

握手もしていただきました。

さらに進むと玉川奈々福さんが。おつかれのところをこちらもお写真を撮らせていただきました。

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講演後の玉川奈々福さん

たいへんお疲れのところやさしく接していただきました。ありがとうございました。

まとめ

非常に楽しかったです。

浪曲のおもしろいところは「Googleマップでおやゆびと人さし指で広げるように時間を拡大するおもしろさ」だとおもう。設定が江戸時代でも令和時代でもちょっとした違いを限界まで広げてたのしむ。人間の実際に生きてる感覚にちかいとおもう。

これから浪曲がもっと盛り上がって関西でも新作や若手がどんどん出て専用の小屋ができてほしい。

瑞泉寺もすばらしい演芸小屋で、これからもチェックしておきます。京都でこんな理解ある場所があるなんて

 

玉川奈々福さんに関しては公式情報を

rokyoku.or.jp

tamamiho55.seesaa.net

twitter.com

 

 

浪曲とは

ja.wikipedia.org