ねたもへの滴(したた)り日記

京都のスミから、音楽・本・ラジオ・ガジェットで紡ぐ小さな喜びたち

林愛果とcotoriが描く、音楽と絵本の世界

ふたつのちいさな物語 林愛果×cotori ライブ

 

gorey.jp

京大近くのカフェ2階でのライブ。

ホットココアを注文。

 



無糖で、ダイエット中の自分にはちょうど良い甘さでした。

cotoriさん

左手を怪我中とのことで、普段はウクレレを弾く彼女の代わりにガットギターの山本さんがサポート。

彼女の歌声は綺麗で、声楽家のような雰囲気がありました。普段の声と歌声のギャップが印象的でした。

山本さんのギターは急遽の対応だったそうですが、余裕のある美しい音色で会場を包み込みました。ミスらしい場面も少しあったものの、MCで次の曲へつなぐ技術には万雷の拍手が。

 

朗読劇では可愛い絵とお話が登場。「魔法は続いていく」というテーマで、誰かからもらった希望が次の人へつながるという夢のある内容でした。登場人物ごとに声を使い分ける技術はお見事。

 

林愛果さん

「緊張性咽頭痙攣」と聞いて驚きましたが、歌声には特に問題なさそうでした。

3人編成での演奏。ギター&ボーカル、アップライトベース、そしてピアノ・鉄琴(グロッケン)・鍵盤ハーモニカを操るメンバーが1人。ピアノの方が1曲の中で鍵盤ハーモニカからグロッケンに持ち替えるパフォーマンスには驚きました。

 

山本さんのMCを受けて、自然な流れで次の曲につなげる、に挑戦。会場から笑いと拍手が起きていました。

 

愛果さんの曲はシンコペーションが特徴的で、リズムの複雑さとメロディの流れが素晴らしい。日常に溶け込むような楽曲で、完成度の高さを感じました。

 

セットリストの中でも印象に残ったのは「ロンリー」「夕立夢」「橙」。知らない曲もありました。

さらに、絵本の朗読では、可愛いお話から一転、ホラーを思わせる展開に。主人公が乗っ取られる衝撃的な場面を経て、虚飾を捨て元の世界に戻るという選択をしたことで成長が感じられ、わたくしには救いを感じさせる結末でした。ただ、捨てられたキャラクターの行く末が気になり、胸に余韻が残ります。

 

最後はcotoriさん、愛果さんそれぞれ1曲ずつ披露。盛大な拍手の後、フォトセッションで締めくくられました。

感想

ライブと絵本の朗読という一風変わった構成に、最初は少し身構えましたが、思いのほか見やすくて驚きました。二人の楽曲と絵本の世界観が合っていたおかげで、違和感なく楽しめました。

帰り道の〆

帰りは「まつお」でちゃんぽんを。

まつお - 食べログ

野菜たっぷりで優しい味。冷えた体に染み渡り、ありがたかったです。